2020年4月、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、あらゆる活動がストップしたのは、まだ記憶に新しいですよね。
春枝さんが参加していた老人クラブも、その例外ではありませんでした。
このクラブでは、社交ダンスをアレンジした踊り※を楽しんでいて、春枝さんはなんと10年間も通っていました。ダンス仲間とカラオケに行ったり、笑い合ったりと、とても充実した日々を過ごしていました。
83歳を過ぎてからこんなふうに人間関係が広がるなんて、本当に素晴らしいと思いませんか?
※カテゴリー『dance』その2仕事 にて、このダンスを紹介しています。
ところが、コロナ禍でダンスもカラオケもお預けになり、お仲間とも会えないまま、あっという間に2年が過ぎました。
その間、目に見えて衰えたのは「気力」でした。外に出て人と交流することが、いかに大切か痛感しました。
2022年にようやくクラブ活動が再開したとき、私は春枝さんに「また参加しよう!」と声をかけました。
でも、2年間のブランクは思った以上に大きかったんです。
「もう踊れないかもしれない」「皆についていけるかな」「迷惑をかけたらどうしよう」
そんな不安が、手に取るように分かりました。
それでも、このまま家に閉じこもるわけにはいきません。まずは気分転換にと、デイサービスに通ってもらうことにしました。
でもそこには、老人クラブのような賑やかさやダンス仲間との交流はなく、春枝さん自身も「歳を考えたら仕方ない」「楽しみ方を変えよう」と自分を納得させている様子。
その姿を見るたび、胸が痛みました。
「何としても、またダンスを楽しんでほしい!」
そう思った私は、一緒に行くことを決意しました。
夏が終わり、私も仕事のやりくりができるようになり、ついに先月、春枝さんは老人クラブに復活!
クラブでは、平日午前中に週1回のダンス活動があります。私は毎週は難しいので、月1回お休みをもらって、春枝さんと一緒に参加することにしました。そして、なんと私も会員に😆
久しぶりに会う皆さんが、春枝さんを温かく迎えてくれて、本当に嬉しそうでした。そして、61歳という「若さ」(クラブの平均年齢は80代⁉)で入会した私も、大歓迎されました。
かつて仕事として関わっていたダンスを、今度は趣味として楽しめるのも新鮮で、私自身もワクワクしています。
何より、春枝さんの笑顔が増えると思うと、それだけで幸せな気持ちになります💕
これからの時間、春枝さんと一緒に、もっともっと楽しんでいきたいです🎵
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